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vol.33 株式会社デジソニック 代表取締役 明石 康弘社長

2007年8月22日

国内最大級のDVDサイト"ソニックマート"は楽しみも可能性も盛りだくさん

2001年に千代田区麹町のマンションの一室でスタートした(株)デジソニックは今や国内最大級のDVDオンラインサイト"ソニックマート"を有し、現在も次々に魅力的なコンテンツを提供して成長を続けています。

今回は、新しい企画とスピードで成長を続ける(株)デジソニックの明石社長のお話をお伺いしました。

(株)デジソニックは映像コンテンツの製作会社としてスタートしており、現在も音楽やバラエティーなど年間40タイトルほどの作品を世の中に送り出しています。映像の受託製作やDVDのプレス事業などにも手を広げ、全国の約5,000店舗に流通ルートを持つコンテンツの製作・製造・販売会社として成長してきました。

しかし(株)デジソニックが一躍その名を上げたのが、なんといっても2006年にDVDとCD合わせて25万タイトルという国内最大級のコンテンツ・オンライン・ストア"ソニックマート"です。

この"ソニックマート"では普通の販売もやっていますが、最大の特徴は"口コミ広場"と呼ばれるものでして、ユーザーはDVDやCDの"感想"や"評論 ""うんちく""関連情報"などをこの口コミ広場で紹介し、DVDやCDを販売することができるのです。販売が成立すれば利益が発生しますので、その利益の一部をユーザーは手にすることができます。"ソニックマート"ではこれをナレッジ・シッピングと呼んでいます。商品管理、配送、決済、顧客対応はすべて (株)デジソニックが行いますので、ユーザーはリスクなしで自分のお気に入りのDVDやCDを販売できるのです。なんと素晴らしい仕組みでしょう。

しかし、ここで疑問が浮かんできます。一般に流通しているDVDやCDというのはそんなに粗利益のある商売ではない。こんな大きなサイトを作って、膨大なデータベースを作って、商品管理して配送、代金決済までして、おまけに最後にはナレッジシッピングと称して利益の一部をユーザーに払ってしまって、この" ソニックマート"の事業では(株)デジソニックに利益がでるはずはない!この点を、気合を入れて明石社長にズバリお聞きしたところ、あっさりと「利益はありません」。ガクッ。

では、(株)デジソニックは何でお飯を食べているのかというと、どんどん広がっていく口コミのページを媒体とした広告収入なのです。DVDやCDを買うユーザーはどれにしようかなあと迷っているときなど、他のユーザーの口コミを参考にしますよね。アーティストやメーカーの広告宣伝文句なんかより、他のユーザーの評価のほうを信用します。口コミのページは非常に注目度の高い媒体なのです。そこに(株)デジソニックは目をつけたわけです。

ここで再び疑問発生。口コミを書き込むユーザーがそんなにたくさんいるものか?ということです。
昨年に6月からスタートし、現在約9万人の会員の中で口コミを書き込んでいる会員はなんと1万7千人もいるのだそうです。すごい割合ですよね。人間ってやっぱり基本的には"口コミしたがりや"なんでしょうか。年内に会員を20万人、来年は60万人を目指しているとのこと。また質の高い会員、信頼のおける口コミを確保するためにアーティストのファンの活動支援なども行っているそうです。口コミ販売にとって熱烈ファンは良質な口コミの発信源としてすごく大事なのです。


ここで皆様お気づきでしょうか?この口コミの仕組みっていろんなサイトで活用できますよね。同じ趣味趣向を持つ人たちの集まるサイトであればサイト内の口コミをうまく活用したいという思いは同じはず。ということで(株)デジソニックではこの仕組みをいろんな提携サイトにOEMで無償提供しているのです。 (株)デジソニックの本業であるコンテンツ販売に関連しているという条件付ですが、よく考えてみるといろんなサイトで少なくとも少しはコンテンツ販売に関連しているのです。この提携サイトが増えることにより、(株)デジソニックとしては広告媒体が増えていくのです。口コミサイトの連合軍みたいなものですかね。

動画配信なんてものはやらないのですか?とお聞きしたところ、現在はまだ本格的にはやってません、とのこと。というのは現在の日本ではまだパソコンで映像コンテンツを見るという環境が熟しているとはいえず、2011年テレビの地上波デジタル放送が始まれば、地上波とインターネットがつながって、パソコンとテレビが一つの端末としてドッキングした時に本格的な映像コンテンツの配信が始まるだろうとの予測です。なるほど。なるほど。

(株)デジソニックでは今話題になっているセカンドライフにも"マナティリゾートアイランド"なんていう形で参加しているので、その可能性もお聞きしました。コンテンツ作成の技術を生かして、自社のプロジェクト以外にもWOWWOWなどの放送局や映画会社のパビリオン運営なども請け負っているのだそうです。明石社長の考えでは、現在のセカンドライフがスタンダードになるかどうかは分からないけれど、3Dインターネットの世界は必ずやってくる。20年ぐらい前のインターネットの創成期のような感じかなあとのこと。その時代に備えるためにも積極的にかかわっているが、パビリオンなどいくら箱を作っても人は集まって来ない。アニメやゲームなど魅力的なコンテンツを揃えられるかどうかが勝負じゃないでしょうかとのこと。なるほど。なるほど。

"ソニックマート"では紹介し切れないお楽しみもまだまだありますので、是非一度皆様ご自身で"ソニックマート"を訪れてご自身でご確認下さい。

http://www.sonicmart.jp/

明石社長によるとアマゾンや楽天という総合スーパーとは違い、映像や音楽コンテンツに深く特化したマーケットプレイスとして(株)デジソニックは進んで行く作戦だとのこと。唯一無二の独自技術を持つわけではなく、既存技術を最大限の活用しながらアイデアとスピードで成長を続けていく(株)デジソニックでした。

以上

【文責】財団法人まちみらい千代田 地域振興グループ 上山