神田公園地区連合町会会長・多町一丁目町会長 丸山 正彦さん(まるやま まさひこ)さん(68歳)
『輪と和をもって、地域を活発にしていきたい』
千代田区は、夜間住民4万人に対し、昼間住民と言われる「在勤・在学者」が85万人いる。私もその昼間住民の1人。職場が神田公園地区連合町会にあるので、親近感を感じながら丸山会長にお会いした。
丸山会長は、神田駅西口商店街の入り口にある手彫り印章「香文堂」の3代目。といって、神田生まれのちゃきちゃきではなく、ちゃきちゃきの江戸っ子の奥様にほれて、養子になられたお婿さん。日本大学在学中に1人娘の奥様と出会い、卒業と同時に結婚。長男であるのにご実家への説得や、神田地域の皆さまと仲良くやっていくための努力は大変なものだったと思うが、お祭りやいろいろな活動の中ですぐに仲間にいれてもらえたと屈託なく話す。
神田公園地区連合町会は、JR神田駅西口周辺に広がる20町会からなる。江戸時代は西に大名屋敷や武家屋敷、東に町人の町屋が広がっていた。神社や不動尊などの歴史史跡も多く、ヤッチャバ(青果市場)も存在した。染物店・洗張店(着物のクリーニング)など、江戸時代から続く商工業の伝統は今も引き継がれている。また近年、小川町・淡路町近辺はスポーツ用品店が軒を連ねる地域になった。
神田の町並みも低層住宅から高層ビルへと様変わりしたが、お祭りや安全安心への取り組みなど、地域が一丸となった結束力はすごい。丸山会長は「個々の町会の特徴を尊重しつつ、向こう三軒両隣といった『神田精神』を活かし、輪と和をもって地域を盛り上げたい」と話す。各町会連携の夏祭りや地域内ホームページ「大好き神田」など、地域活性化イベントがその表れだ。歴史と文化を継承しつつ、長老、婦人部、青年部など、古さと新しさが絶妙に調和して、たえず躍動している感じがする。
神田は秋葉原と丸の内・東京駅の真ん中に位置しているから、「在勤者や在学者など、どんどん飲みにきてほしいなあ」と丸山会長。在勤者にも地域に愛着をもってもらい、地域と仲良くなってもらいたいのでは。「顔を知らなくても災害時には助けるよ」といいながら、「神田が大好き、人が大好き」なのだと感じる。そして、そんな気風が街全体にも流れている。
(取材日:2006.7.11 三浦 博子 記:2006.7.28)
●千代田区神田公園地区連合町会
錦町一丁目町会・神田錦町二丁目町会・錦町三丁目町会・錦町三丁目第一町会・小川町一丁目南部町会・小川町二丁目南部町会・小川町三丁目南部町会・小川町北部一丁目町会・小川町北部二丁目町会・小川町北三町会・小川町三丁目西町会・内神田美土代町会・司一町会・司町二丁目町会・内神田旭町町会・内神田鎌倉町会・多町一丁目町会・多町二丁目町会・神田鍛冶三会町会・神田橋町会
※各町会連携などによる夏祭りの予定
7月22日
五町会(内神田美土代・内神田旭町・多町一丁目・内神田鎌倉・司一)子供縁日
7月29日
三町会(神田鍛冶三会・司町二丁目・多町二丁目)子供縁日
8月3日~4日
納涼盆踊り(主催:司町二丁目町会)
8月19日
小川町北三町会夕涼会
本業の「香文堂」は職人の手で字入れし、世界でひとつの印鑑を制作販売。常にお客様に感謝の気持ちを大事にしていますよと、4代目とお孫さんの5代目に囲まれお話する。ゴルフが大好きとのこと、ピンクのポロシャツがとても似合う。
7月22日開催された「五町会子供縁日」。巨大子供プールにウナギとドジョウを放してのつかみ取り、ヨーヨー釣り、縁日の最後を飾る豪華景品の大抽選会などに子どもたちは大喜び。
昨年、神田公園地区連合町会は創立50周年を迎え、後世に各町会に点在する有形・無形の文化や歴史を継承したいと「記念誌」が発刊された。









