CET(セントラルイースト東京)実行委員長 鳥山和茂(とりやまかずしげ)さん
『人と人がつながり、地域を元気にしたい。』
CETは、路地や空きビルなどの空きスペースを利用した展示、シンポジウムやワークショップなど街のにぎわいを目指して、2003年から、年に一度開催されるアートイベントである。
鳥山和茂さん(51歳)は、スタート時から実行委員長を務める。高度成長化の日本の中にあって、尺度が全てお金であることに疑問を感じて過ごしてきた。そんな中で、それぞれが先生であり、それぞれが生徒であるような塾のような学校をつくりたいと、20年近く活動を続けてきた。しかし、その難しさにあきらめがでてきた頃にこのイベントと出会った。
CETを開催するための経費は、地元企業やこの活動への支援者、参加するアーチスト等の善意によってまかなわれている。お金も体も自分の会社さえも貢ぎ持ち出しだ。でも、「ボランティアスタッフの大学生など、無報酬なのに、みんな生き生き参加してくれ、さらに、今年は町会や地元の有志など、参加の広がりを見せてくれたことがうれしい。」と話す。
スタッフの人が困っていれば動くだけだし、親の七光りがあったから、神田明神さんや町会さんなどが快く協力してくれた。「自分の背丈でできれば楽しいし、無理があってはいけない。ちょっとこのイベントが大きくなりすぎたかな」と反省も怠らない。
かつては問屋街といわれた東神田・馬喰町・浅草橋の3区をまたがり、人と人がつながり、地域の魅力を感じ、イベントが終わってからもボランティア参加した若者が住み始める。それは、鳥山さんがいう、「イベントを通した人と人の交流塾」ではないのだろうか。
(2005.10.13 三浦 博子)
本業は、父親が設立した日東タオル㈱を独立した、寝具を中心とした日東リビング㈱の社長。「生まれも育ちも神田のタオル屋のおやじだよ。」とはにかんだように笑う。父親が丁稚奉公から一代で日東タオル㈱を設立した。「まちに育ててもらったんだから、まちに恩をかえす」が口癖のおやじの背中を見て育った。
5万人規模にまで広がったイベント。毎年、神田明神の境内でもジャズのコンサートやファッションショーなどが開催される。
職人の技と、アートという新しい視点の融合によって生み出された、手拭いやTシャツなどのグッツ。イベント当日販売した。









