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祭りで繋がる「江戸の粋」

第2回 青梅市森下町 黒田通生さん

江戸天下祭等、お祭りで繋がる地域の人々の祭りに対する熱い思いと千代田区との関わりなどを語ってもらいます。第2回目は江戸天下祭にも参加いただいた青梅市森下町の黒田通生(くろだみちお)さんにお願いしました。

関東でも有数の規模を誇る青梅大祭開催(5月2・3日)
【美しい山車人形を間近で見学できます】

青梅大祭は青梅宿の街並みを毎年5月の2日・3日に江戸情緒溢れる大型の山車が曳行される関東でも有数の規模を誇る壮麗なお祭りです。
山車の廻り舞台では、囃子に合わせて天狐獅子外道やオカメひょっとこなど、色とりどりの舞いを演じ、参加自治会12台の山車が曳行されます。各すれ違いのポイントでは、山車に乗った囃子が競り合う囃子の競演をします。その他、山車と同じ高さの舞台の居囃子が沿道に多数設置され近隣の地域からも参加し、通りがかる山車と競り合いが行われます。
山車人形を保有する五つの自治会では御酒所などに人形が飾られており、山車の上ではないので、その美しい人形を間近で見学できます。 また、各自治会・囃子会お揃いの派手な衣装の祭礼男の持つ大きな拍子木は、他の所では見られないものであり、ご注目下さい。

青梅市住吉神社大祭の歴史

江戸期から住吉神社の祭りとして行われ、明治初年から神輿等に替わり江戸型山車を曳いています。
住吉神社の氏子である5町会で山車を曳いたのが始まりで、現在の山車と人形は、いずれも江戸時代末期の有名な江戸の山車人形師の作品で江戸神田にゆかりのあるもので古今雛で有名な法橋原舟月(ほうきょうはらしゅうげつ)や神田白壁町の法橋仲秀英(ほうきょうなかしゅうえい)のほか松雲斎徳山(しょううんさいとくざん)などがあります。明治の終わり頃までは山車の上に飾られていましたが、街中に電線が張られるようになると順行が出来なくなり、山車は現在の屋台の形に改造され順行し、観る人の目を釘付けにしています。

150年ぶりの里帰り

青梅のお祭りは千代田区教育委員会が刊行したいくつかの本で紹介されており江戸っ子、神田っ子の注目を浴びることが出来ました。
青梅市森下町には神田祭番付三十一番神田三河町四丁目の満珠を持つ武内宿禰の山車人形があり、仲町には山王祭九番で現日本橋室町にあたる伊勢町小田原町瀬戸物町からきた静御前があります。 それらの山車・人形は江戸開府400年では江戸千代田区にゆかりのあるものとして招聘を受け参加させていただきました。
日比谷公園の立派なお仮屋で150年ぶりに江戸の朝日を浴びて武内宿禰は輝いていました。また、青梅でも100年近く屋外に出ることがなかった「靜御前」も丸ビルで飾り付を終え朝靄の中に浮かび上がる光景は錦絵さながらで今でも深く脳裏に焼きつき心に残っています。集まってきた江戸型山車は共通ですが、江戸から嫁いで行った先の町で独自の進歩をした山車の囃子の競演は大変見応えのあるものでした。
江戸天下祭の各地協力での実施は、祭りで繋がる江戸の粋そのまま、江戸文化を継承する我々の新たな使命であります。

(2006.4.10 黒田通生記)

山車囃子の叩き合い

山車囃子の叩き合い。於:青梅市

黒田通生氏(左)

江戸天下祭日比谷公園会場で横須賀の田中氏と記念撮影する黒田通生氏(左)。

平成15年江戸天下祭に参加する森下町の山車

平成15年江戸天下祭に参加する森下町の山車